城南宮、曲水の宴(きょくすいのうたげ)

城南宮

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城南宮では毎年4月29日と11月3日の午後2時から
曲水の宴が平安の庭の遣水(やりみず、小川)のほとりで開かれますので
私は11月3日見物に行ってきました。

曲水の宴は平安時代に宮中で催された歌会を再現した行事で
和歌の詠者が庭園に流れる小川のへりに座り、
川に流した盃(さかずき)が手元に着くまでに和歌を詠む歌会です。

私は近鉄京都線・地下鉄の竹田駅(相互乗り入れ)を下車して
歩いて約15分で城南宮に到着しました。
城南宮の西側には国道1号線が走り、名神高速道路京都南ICや
阪神高速8号京都線の城南宮南出口からもすぐ近くですので
車で来ても便利ですが主な行事がある時は駐車場は満車です。

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城南宮は方除(ほうよけ)の大社として厚く信仰され
延歴13年(794年)の平安遷都の際に都の守護と国の安泰を願って創建され
京都の花の名所となっています。

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境内は緑が豊かで、しだれ梅と椿に始まり、桜、山吹、藤、つつじ、
初夏の青もみじ、秋の七草、紅葉に彩られる城南宮の神苑は、
「源氏物語」に登場する植物など百種以上植栽され、
「源氏物語花の庭」とも呼ばれています。

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神苑拝観料は600円ですが、曲水の宴の日は無料開放されています。
神苑には春の山、平安の庭、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭の五つの庭があります。

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私は午後1時過ぎに神苑に入り、春の山を見て平安の庭に行くと大勢の見物客が
曲水の宴を見るために長椅子に座っていてその後ろには大勢の立ち見の人たちがいました。
まだ開始まで50分ほどありましたので、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭を
見物して開始10分前に平安の庭に戻ってきました。

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曲水の宴

午後2時になると曲水の宴が始まりました。
色とりどりの平安時代の装束を身につけた7名の歌人(男性5名は狩衣[かりぎ]
女性は小袿[こうちき]を着用)が席に着くと、1人ずつ歌題を確認します。
そして歌人が遣水(やりみず)の傍らの座に着くと、
中央の舞台で白拍子の舞がしずしずと披露されます。

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次いで2人の水干(すいかん)姿の童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、
羽觴(うしょう、鴛鴦[おしどり]の姿を象った盃台)に載せ、
川上から次々に流します。
琴の音が響く中、歌人は歌題にちなんだ和歌を詠み、それぞれ短冊にしたためます。
そして、和歌を書き終えた歌人は、目の前に流れて来た羽觴を取り上げ、
盃のお神酒をいただくのです。

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全員が和歌を詠んで盃を飲み終えると童子が短冊を集め、
これら7首の和歌は、平安時代さながらに節をつけて神職によって朗詠され、
神様に奉納されます。
まるでその光景は絵巻物の中にいるような幻想的な空間です。

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見物席は苔の平安の庭を通る狭い道(幅2mぐらい)に沿って用意されているため
正面のよく見える見物席は人でぎっしりで後ろに立っている私は前が見えず
他へ移動しようとしても動けませんでした。

仕方がないので庭園の柵の杭の上に片足を乗せ
木に左手を付けて見物しながら右手で写真を撮りましたが
5分も杭の上で平衡感覚を保つのは難しかったです。

曲水の宴は午後2時50分頃までですが
私は3回杭の上に乗り何とか写真を撮り終えましたので
午後2時半に城南宮を後にしましたが外国人観光客も結構来ていました。

翌日、毎日新聞朝刊を見ると
同じ日に北野天満宮でも約1100年ぶりに曲水の宴が
再現されたという記事が載っていました。

帰宅して城南宮周辺史跡案内図を見て、
国道1号線を隔てて城南宮の反対側(西)に
鳥羽伏見の戦い跡石碑があることに気付きました。

 

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